ヴィンテージマンションのリノベーション1 ヴィンテージマンションの魅力
弊社で設計監理を行なった ヴィンテージマンションのリノベーションの事例から、ヴィンテージマンションのリフォームの魅力や留意点を数回に分けてお伝えしたいと思います。
|新築とヴィンテージマンションの比較
マンションを購入する方は、新築や中古などで悩まれる方も多いと思います。
新築のマンションは、真新しい雰囲気と最新の設備、充実の共有部などが魅力となります。
それに対し、ヴィンテージマンションの魅力は、優れた立地、古き良き品位や品質、ゆとりある敷地環境、などが一般的には挙げられます。
|ヴィンテージマンションならではの愉しみ
しかし、大きな違いは、それだけではありません。
新築のマンションは、素材や納まりにこだわる事が難しくなります。最近では壁紙や建具はもちろん、場合によってはフローリングまでビニールやシート系のフェイクの素材が使用されます。仮にそれらはアップグレードできたとしても、建具の枠のディテールや細かい納まりまでこだわる事は不可能です。
それに比べ、ヴィンテージマンションは、既に設備や仕上が既に老朽化しているので、リフォーム前の物件を購入し、間取りから素材、納まりまで、すべてを思いのままに創りあげることが現実的となります。
つまりヴィンテージマンションであれば、注文住宅と同じようなこだわりで、空間を創りあげることができるのです。(もちろん新築でも、財力があれば全部壊して作り直すことはできますが、そもそも使っていないものを壊すのは勿体ないと思います)
ここに建築家が力を発揮するチャンスが生まれます。