





VERDE 中山
駅前に浮かぶ、光のグリッド
|駅とつながる、都市のリニューアル
VERDE 中山は、駅前に位置する既存ビルの全面リニューアルプロジェクトです。
パチンコ店が営業を続ける1階を除き、他のすべての部分を営業しながら改修するという制約の中、動線の刷新を中心に計画を行いました。
|最大の課題は動線計画
既存建物はペデストリアンデッキからメインエントランス、さらに各階へのアクセスに課題があり、リーシングにも不利な構成でした。
そこで、既存の設備シャフトを可能な限り活用しながら、エスカレーターの新設・方向変更を行い、1階からの導線を明確かつスムーズに改善しました。
|くり抜かれたようなエントランスと、開かれた外観
メインエントランスは、既存構造をくり抜いたようなデザインとし、可能な限り壁を撤去・開口部化、天井高を確保しました。
ペデストリアンデッキや駅前ロータリー、ホームからの視認性を高めるため、天井面を明るく照らす構成としています。
|光のグリッドと虚像の演出
照明にはシルバーボール球をグリッド状に配列。白熱灯でありながら照度を50%以下に抑えることで寿命はLED並みに延び、長期的に交換不要な設計としました。
ガラス面にはランプの実像と虚像が連続・重層するよう計画し、内部空間が外部へと広がる幻想的な効果を生み出しています。