









雪国の車庫
自然と構造が導く、豪雪地の建築解
|豪雪地における合理的な車庫のかたち
本計画は、新潟県の豪雪地帯に建つ、木造2階建ての車庫です。
1階には4台分の駐車スペース、2階には倉庫機能を備え、限られた敷地と厳しい気候条件の中で最大限の機能性と耐雪性を追求しました。
|構造から導かれたハサミ型の外観
駐車間口を確保するため、短辺方向のフレームには2つのトラスを組み合わせたシザーストラスを採用。
通常は屋根に用いられるこの構造を鉛直面に展開することで、全面を開口部とし、車両の出し入れがスムーズに行える合理的な設計としました。
|雪を逃がし、建物を守る片流れ屋根
屋根は片流れとし、雪を隣接する用水路側に落とすことで、自然に融雪を促す仕組みを取り入れています。
また、雪が落ちる側の壁を斜めに設計することで、積雪から建物を守ると同時に、降雪時でも人の動線が確保できるように配慮しています。