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Checker

耐震補強をデザインに昇華した市松模様

|昭和から続く商業ビルの再構築

Checkerは、川崎駅に隣接する商業ビルの耐震補強および内外装の全面的なリニューアル計画です。
昭和36年に竣工した2階建の建物が、8度にわたる増改築により6階建へと変化してきた歴史を持ちます。
今回のプロジェクトでは、その建築的履歴をふまえつつ、ビルの機能とイメージの両面から刷新を図りました。

|市松状に配した耐震壁とデザインの融合

耐震補強として追加した耐震壁は、構造効率に基づき市松状に配置しました。
通りに面するファサードには、この配置をそのまま活かし、建物の新たなアイデンティティとして表現しています。

|立体感とリズムを生む外装構成

外装には立体感のあるアルミパネルを用い、側面は色の濃淡だけで構成するなど、面ごとに異なる手法で統一感を図っています。
ガラスの開口部をリズミカルに配置することで、通りに対して軽やかで現代的な印象を与えています。

|シャープな納まりへのこだわり

アルミパネルとガラスとの取り合いは、改修という制約の中であっても、角を一点で取り合うよう設計。
そのディテールへのこだわりが、全体のシャープな外観をつくり出し、都市の風景に新たなリズムをもたらしています。