Ab Ovo

｜ギャラリーと住まいが共存する都市の集合住宅

Ab Ovoは、新旧の建物が混在する下北沢の街に建つ、ギャラリー併設型の集合住宅です。
地下1階にギャラリー、1階に賃貸住戸、2・3階にはオーナー3世帯が暮らす構成としています。

｜多様な暮らしを許容する、個別性のある住空間

オーナー各世帯はそれぞれ異なる年代や嗜好を反映し、色彩や素材を変化させた住空間としました。
個性を尊重した設えでありながら、全体としての一体感も重視しています。

｜立体的な中庭が空間と光をつなぐ

各階の空間をひとつに結ぶのは、北側に設けた立体的な中庭です。
地上階から地下のギャラリーまでをつなぐ中庭は、北側壁をレフ板として柔らかく拡散された自然光を内部へ導き、穏やかな光環境を生み出しています。
中庭を中心にしながらも、動線と視線は交錯しないよう計画され、プライバシーにも配慮しています。

｜煉瓦によって街にひらかれた中庭

外観と中庭の仕上げには煉瓦を用いることで、立体的な中庭が下北沢の街並みと自然に馴染み、街の一部として受け入れられることを意図しました。